マイクロスコープを用いた根管治療の治療費は、「前歯10万円(税別)」、「大臼歯(奥歯)15万円(税別)」をいただいております。
高いと感じられる方もいらっしゃると思いますが、一般的な肉眼やルーペで行う根管治療とは、設備や器具、治療内容がまったく違います。
しかも治療回数は、大体は1~2回、最長でも4回で根管治療は完了します。
肉眼やルーペでの根管治療の場合、一本の根管治療に何十回、半年や1年かかる場合もあります。
何回通えば良いか不安ではありませんか?
あなたの貴重なお時間、勿体なくありませんか?
理由を説明します。
肉眼やルーペで行う根管治療は根管内の感染物質を直接見る事が非常に困難で、基本的には経験と感覚で根管内の感染物質を除去します。
例えば耳かきをする際に、私たちは直接耳の中を見る事ができないため、経験と感覚で耳の中を掃除します。果たして耳の中を完全にきれいにする事は可能でしょうか?
マイクロスコープを用いた根管治療では、まずはCTで解放学的形態を診査・診断し、根管内を肉眼の約20倍に拡大し、強力な光源で根管内を照らして、直接汚れを見て取る事が可能です。
根管治療の目的は根管内の感染物質をゼロにする、もしくは限りなくゼロにすることです。そのため、マイクロスコープを用いた根管治療は根管内の感染物質を、強拡大明視野下で、直接見ながら除去する事が可能なため、非常に効率よく短期間で治療の目的(根管内の感染物質をゼロにする、もしくは限りなくゼロにすること)を達成できます。
逆に、肉眼やルーペの治療は、感染物質を見ずに経験と感覚で除去を行うため、非常に効率が悪く治療期間がかかります。更に、ある調査では、治療回数が増えても治療結果に有意差なしと報告されています。
つまり、汚れを見ずに何度治療を続けても結果はあまり変わらないと示しています。
以上のことから、あなたの大切な歯を非常に短期間で精度の高い治療をする事が可能な、マイクロスコープを用いた根管治療は非常に価値が高いと考えています。
また、一般的には『抜歯』と診断されてしまう歯もマイクロスコープを用いた根管治療を行うことで残せる場合があります。
マイクロスコープを用いて、根管内を拡大明視野下で治療を行う事で、一般的には抜歯になってしまう歯も、残す事が可能になりました。
術前にCT撮影が必要なエビデンス(根拠)を下記に記載します。
■Influence of Cone-beam Computed Tomography on Endodontic Retreatment Strategies among General Dental Practitioners and Endodontists
Rodriguez et al. J Endod 2017;43:1433-1437
この論文によると、『CT画像を見て49.8%の症例で治療計画を変更した』
つまり、CT画像を見ずに治療計画を立てると約半数は計画を誤ってしまう可能性がある事が示唆された。
■CTとデンタルX線写真を使い根尖病変の有無を調査した研究ではデンタルX線写真では20%病変が認められ、CTでは48%に認められた。
Examiners altered their treatment plan after viewing the CBCT scan in 49.8% of the cases. Petel et al Ended J.2011
この研究によると、CTを撮影せずに、デンタルX線写真(一般的なレントゲン写真)だけでは28%の病変を見逃してしまう事が示唆された。デンタルX線写真では頬舌方向の診断が困難でありCTは全方位の診断が可能です。
デンタルX線写真では根管充填材がキチンと入ってように見えますが、CT画像を確認すると歯根が破壊され、材料が外に飛び出ている事が確認できます。
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